パイロット 万年筆の特長と歴史について
パイロットの万年筆は、国内トップのシェアをホコリます。日本の万年筆メーカーというと、海外のメーカーより劣ると思いがちですが、決してそんなことはありません。一般向けの安い製品から、オーダーメードの最高級品までを、パイロットは製造しています。一時ボールペンの普及により、万年筆のシェアが縮小しましたが、パイロットは質の良い高級品を新たに発売することにより、シェアを取り戻したと言われています。
パイロットの万年筆の特徴は、ペン先の一番先、ペンポイントになります。通常の万年筆では、ペンポイントには「イリジウム」という合金が使われ、長年の使用による摩耗を防いでいます。ところがパイロットのペンポイントには、「イリドスミン」が使われているのです。
イリドスミンは、イリジウムにくらべ、硬くて摩耗に強いのが特徴です。ただパイロットが創業した対象初期の当時、イリドスミンを精製するために、2300度の高温をだせる技術がありませんでした。それをパイロット創業者の並木良輔は、映写機に使われていたアーク灯で、イリドスミンを溶かす技術を開発したのです。
イリドスミンの使用により、パイロットの万年筆は、長年使用しても、なめらかな書き味が変わりません。これがパイロット万年筆の最大の特徴だといえるでしょう。
またパイロットの万年筆のペン先には、高級モデルにも、高級モデルで通常使われる18金ではなく、14金を使用しています。これは、全体のバランスや、現代人の強い筆圧が、耐久性にとむ14金のほうが向いているという、実用的な選択をしたもので、このことも、実質重視のパイロットの企業姿勢を表したものといえるでしょう。